2022年6月13日付の首相府からの通知によって、ラオスの最低賃金の値上げの金額と時期について、アナウンスがありました。
主な内容は、以下の通りです。
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1.最低賃金を110万KIPから130万KIPへと引き上
2.労働組合連盟は関係機関と連携して、
3.法人は、
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これによって、2022年8月から、最低賃金は120万KIPに、2023年5月からは、最低賃金は130万KIPに引き上げられることになりました。
コロナ以降の経済の停滞や、現在の全世界的な通貨安や燃料費の高騰などによるインフレ率の上昇や物価の高騰は、国民の生活に大きな影響を与えているため、政府としても国民保護の観点から、最低賃金の値上げの時期や金額について、このタイミングで発表されたものと思われますが、企業側からしても、現在のKIP安は経営に大きな影響を与えており、財政状況への影響も考慮して、2段階での値上げになったようです。
ラオスは、比較的、労働者の権利については手厚い政策や法律がありますが、実際には、それらが順守されて実施されているとは限らないのが現状なので、今回の通知によって、労働者の待遇や福利厚生についての法律の順守が進むことが期待されます。
ラオスの最低賃金の値上げについては、4月末の政府の会議で合意がされていましたが、値上げの金額や時期については、追って報告されることになっていました。
参照:2022年5月3日 「 ラオス政府が最低賃金の引き上げに合意 」