2023年2月17日付の「The Laotian Times」の記事によると、ラオス航空はパクセーと中国を結ぶ路線を就航予定とのことです。
「The Laotian Times」の記事:Lao Airlines to Operate Flights from Pakse to China Starting Mid-2023
記事の内容によると、中国からの観光客をより多く誘致するために、ラオス航空は、2023年半ばから、パクセーと中国の主要都市(香港、海口、三亜、成都など)を結ぶ新路線を就航する予定だということです。
また2023年1月10日付の「The Laotian Times」の記事( Lao Airlines to Launch New Routes to Welcome Chinese Tourists )でも、ラオス航空が首都ビエンチャンと中国の5都市(広州、上海、成都、常州、杭州)を結ぶ路線を就航予定であることと共に、観光促進のために、ルアンパバンやチャンパサックなど人気の観光地と中国を結ぶ路線を拡大する計画があることが発表されていましたが、今回、具体的な予定が発表されたことになります。
今回の記事では、パクセーが有名な観光地であり、パクセー国際空港ではアライバルビザの取得が可能であることなどから、チャンパサック県最南部の観光地であるシーパンドンに建設中の「シーパンドン経済特別区」のシーパンドン観光会社は、サービス拡大に寄与するために、今月初め、首都ビエンチャンのラオス航空と公式の航空機リース契約を結んだことにも言及されています。
前述の「シーパンドン経済特別区」のシーパンドン観光会社には、中国資本が多く含まれていること、また、中国の文化観光省が、最近、団体旅行を許可した20か国の中にラオスも含まれているということが、今回のパクセーと中国との新路線の迅速な就航に、大きな影響を与えているのではないかと思われます。
また、ラオス航空は、今後、パクセーからASEAN諸国の主要都市や、中国の海南島、広州、香港、昆明、長沙などへのフライトを増やす予定もあるということですが、さらに、記事には「ラオス航空は、パクセーとシンガポール、ソウル、福岡の各都市への直行便のフィージビリティスタディを実施する予定」だとも記載されており、パクセー在住の外国人としては、この部分が最も気になるところではあります。
パクセー国際空港からは、タイ(バンコク)、ベトナム(ホーチミン)、カンボジア(シェムリアップ)への国際線が就航していますが、今後、他のアジアの主要都市にダイレクトで行けることになれば、非常に便利になりますし、さらなる観光客の増加が期待できます。
(※2023年2月現在、バンコクへのフライトは停止されています)
そして、もちろん、日本人としては、日本への直行便が実現すれば、これほど喜ばしいことはありませんが、これまでも、ラオスと日本の直行便については、就航予定が発表されてはキャンセルとなり、というのを何度も繰り返してきています。記事に記載のある福岡については、以前も直行便の発着先の候補として挙げられたことがありながら、諸々の条件が合わず、実現しなかったという経緯もありますので、あまり期待をせずに、朗報を待ちたいと思います。