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Wednesday, April 24, 2024

パクセーのメコン川に架かる橋からの飛び降り事案が続発

2023年3月28日付の「The Laotian Times」の記事によると、パクセーにあるジャパンブリッジ(通称:日本橋)からの飛び降り自殺が続いているということです。

「The Laotian Times」の記事: Community Shaken by Wave of Tragic Suicides from Pakse Bridge

記事の内容によると、昨年2022年9月以降、既に4人以上がこの日本橋から飛び降りているということです。

2022年9月、地元の有名なモーラム歌手の女性が、この橋から飛び降り自殺をしたときには、この女性の家族がFBで投稿したこともあり、かなり大きなニュースとなりましたが、今回、救急隊員の報告によると、3月27日の夕方、新たな自殺未遂があったということです。
さらに、当局は、今月初めには15歳の少年、24日には22歳の男性が同じ場所から飛び降りて死亡したことを発表しています。

また、記事の中でも伝えられていますが、昨年9月のモーラム歌手が自殺した件について、彼女の家族などがFBに投稿した内容などから、彼女は深刻な経済的困難に陥っていたと考えられています。
過去に日本のテレビ番組で「ラオスには自殺者がいない」というようなことが言われたこともありますが、そのようなことはなく、日本などに比べると人数はかなり少ないものの、自殺をする人は一定数いるのが現実です。そして、その原因としては、色恋沙汰と共に、借金などの金銭的な要因が多いと言われています。

自殺の原因について、今回の記事では、「死亡した人の一部は、自殺に触れることで弱い立場の人の自殺のリスクが高まる"自殺の連鎖"と呼ばれる現象によるものではないかと、死者数の増加に衝撃を受けた一般の人々は推測している」と伝えています。

今回報告されたケースの自殺の原因は発表されていませんので不明ですが、一般的な精神疾患について、以下のように、記事では詳しくリポートされています。

世界保健機関(WHO)の2021年の報告書によると、ラオスでは約21万人が精神、神経、物質使用の症状に苦しんいます。また、深刻な精神疾患を持つ人々の95%以上が未治療のままであり、農村部に住む人口の75%が精神保健サービスを利用できていません。国内の13,000人強の臨床スタッフのうち、精神保健施設で働く人員は、わずか42人であり、その人数で、全国民700万人に精神保健サービスを提供しているとのことです。

また、ラオスで医療協力や農村開発などさまざまな活動を行っているフランスとスイスのキリスト教系NGO「Service Fraternel d’Entraide」は、同国には資格を持つ精神科医が1人しかおらず、命を救う可能性のあるメンタルヘルスサービスを必要とする人々がアクセスすることが非常に困難であることを強調しました。

ラオスでは、確かに、精神疾患を診察する診療科は少なく、首都以外には、ほとんどないのが実情です。また、国民自身も、精神的な不調を感じた場合でも、病院で受診するという感覚は、まだ、あまりないのではないかと思います。

ラオス国民は、全員ではありませんが、一般的には楽観的で前向きなキャラクターの人が多く、生活に仏教の教えが浸透していることもあって、これまで自殺者数はそれほど多くなく、大きな問題として捉えられていませんでした。
しかし、これまでの比較的シンプルな生活から、徐々に近代的な価値観や金銭・物欲に左右されるような都会的な生活が広まるにつれて、自殺者数が増加することが懸念されています。

 

 

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