2022年3月11日の「Austcham Laos」のFB記事によると、ラオスにおけるガソリン価格は、わずか2カ月と10日の間に6回も上昇しているとのことです。
ラオスでは、3月10日6時から、ガソリン価格の約10%という大幅な値上げが発表されていました。
記事の内容によると、ラオス統計局の最新報告では、2022年1月のラオスの前年比インフレ率は6.25%と上昇しており、2020年1月以降で最も高い数値を記録しました。
商品やサービスの価格上昇は、燃料の価格上昇とラオスの通貨KIPの継続的な下落が主な原因で、企業が商品を輸入するために必要な外貨を購入するために多くの費用を支払っているためだと述べられています。
また、KIPが米ドルやタイバーツに対して下落していることも、政府のインフレ抑制を困難にしている要因で、2018年8月18日のBCEL為替レートによると、1米ドルの買値が8,268KIP、売値が8,308KIP、1バーツの買値が249.54KIP、売値が251.4KIPであったのに対し、2022年3月10日の為替レートは、1米ドルの買値が11,460KIP、売値が11,486KIP、1バーツの買値が354.5KIP、売値が357.17KIPキップとなっています。
KIP安の結果、2022年1月の輸入物価指数は、燃料、食品調味料、家庭用品、自動車、スペアパーツの価格上昇のため、前年同月比10.49%の上昇となっているそうです。
Austcham LaosのFB記事: https://www.facebook.com/austchamlao/posts/5269449803085792
昨今のラオスにおけるインフラ傾向によって、商品やサービスの価格がじわじわと上昇しており、市民の生活にも影響が出てきています。
そのような状況下での国民の声もあって、3月中には、最低賃金の値上げが発表されるという情報も一部流れていますが、実際、首都ビエンチャンはもちろん、パクセーなどの都市部においては、既に最低賃金で生活するのは難しいのが現状です。
低賃金を求めて進出してきている日系企業を含む外資系企業は、最低賃金の値上げに反対する向きもありますが、現実的には、現在の最低賃金をこれ状維持するのは難しいのではないかと感じます。
参照: 「3月に最低賃金の値上げを発表か」