2023年2月28日付の「Vientiane Times」の記事によると、南部3県の病院に新たに呼吸器疾患ユニットが設置されたとのことです。
「Vientiane Times」の記事: New respiratory disease units built at three southern hospitals
今回、新たに呼吸器疾患のための設備が新設されたのは、チャンパサック県ポントン郡、セコン県、アタプー県の3か所で、世界銀行からの60万米ドルの助成金と、コロナ予防・制御・対応のためのプロジェクトの予算からの200万米ドルで建設されました。
建設された設備は、世界保健機関による技術認証に合格しており、チャンパサック県ポントン郡病院の病床数は22床、セコン県の病床数は20床、アタプー県の病床数は24床で、感染症や結核、そしてコロナを含む呼吸器疾患の治療に使用されるとのことです。
これらの施設は、コロナ感染がまだ治まっていない時期から建設が始まっており、2023年1月に完成しました。2月24日に開催された引き渡し式には、コロナ予防・制御・対応のためのプロジェクト、世界銀行、チャンパサック県、セコン県、アタプー県の当局の代表者が出席しており、ニュースとして、大きく取り扱われました。
ラオスは、東南アジア各国と比較すると、新型コロナウイルスの感染者数は比較的少なく、死亡者数や重症化した患者数も少ないまま、収束することができました。現時点では、コロナは、それほど重篤な病気とは見なされていませんが、コロナ予防・制御・対応のためのプロジェクトの予算を利用して、今後発生するかもしれない新たな感染症対策のための設備が新設されたことは、非常に良いことだと思います。
また、ラオスでは、首都ビエンチャンとその他の地方との医療水準の格差は年々広がっていますので、地方の県での医療水準が少しでも向上し、選択肢が増えることは、ラオスの地方に住む市民にとって、非常に有り難いことです。