2024年8月23日付で、在ラオス日本大使館のウェブサイトに「タイへの陸路入国回数制限の解除について」というタイトルのアナウンスがアップされました。
参考: 在ラオス日本大使館 「タイへの陸路入国回数制限の解除について」
記載の内容は以下の通りです。
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タイへの陸路入国回数制限の解除について
1 タイ政府当局は2016年12月31日よりラオスを含む国境を接する国からの査証免除措置を利用しての陸路による入国を暦年で2回までとする措置を執ってきましたが、在ラオス・タイ大使館によれば、2024年7月15日よりこの陸路入国回数制限が解除された由です。また、当館よりタイ・ラオス友好橋のタイ入国管理局職員に陸路入国回数制限の解除について照会したところ、7月15日より解除された由ですが、タイ政府当局は右制限解除について、官報等による公表は行っていない模様です。
2 暦年3回目のタイ陸路入国をご検討されている方は、念のため在ラオス・タイ大使館等に入国の可否についてご確認願います。
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タイでは、「外国人が、タイに接する周辺国から陸路でタイへ入国する場合、年2回まではビザを免除する。それ以上は、ビザを取得しなければタイに陸路で入国出来ない」という内容の通達があり、2016年12月31日から実施されていました。
参考: 「タイへの陸路での入国制限について 」
在ラオス日本大使館のアナウンス内容によると、「タイ・ラオス友好橋のタイ入国管理局職員」に確認したということですが、チャンパサック県と接するタイとの国境であるチョンメックの状況は不確かでしたので、チョンメックのイミグレのスタッフの非公式で確認したところ、国籍と職業について聞かれた後、
「日本人については、結構以前から入国回数の制限を解除している。特に問題がなければ、3回目以降の入国はできるはず。ただし、公式な発表はしていない」
との回答でした。
ということで、ビエンチャンの国境と同じ状況ではあるようです。
2016年12月31日より以前は、基本的に何度でもタイに陸路で入国できることが前提で当たり前でしたが、現状としては、「イミグレにて、国籍や職業、タイへの入国頻度などの確認が行われ、不許可となる可能性もある」ということで、回数制限解除の公式な発表はしていないと思われます。
特に、タイ在住期間が長く、ビザラン等のための越境で回数が多い場合などは、気を付ける必要はありそうです。
ちなみに、2024年8月19日にビエンチャン(ラオス)からノンカイ(タイ)へ、8月21日にチョンメック(タイ)からワンタオ(ラオス)へ、それぞれ陸路で越境しましたが、どちらのタイのイミグレ付近にも、回数制限解除に関するアナウンス等の掲示はありませんでした。
(上記の私のタイへの陸路での入国は、2024年の1回目の入国ですので、3回以上のケースには当てはまりませんでした)
また、パクセー在住の欧米人から「実際に2024年8月に、3回目の陸路での入国をしており、自分以外にも3回以上入国できている外国人が多数いる」という情報を得ましたが、一方で、2024年8月に2回目の入国をした際に、イミグレのスタッフから「今回が2回目なので、今年はこれが最終回となる」と言われたという人もいました。
以上の状況から、ワンタオ(ラオス)・チョンメック(タイ)の陸路国境においても、外国人の陸路での入国回数制限は解除されているようです。
ただし、入国時のイミグレで、国籍、職業、入国回数等の確認は実施されており、場合によっては、不許可となる可能性は残されているというのが現状のようですので、一定の注意は必要との認識を持っていた方が良さそうです。
※チョンメックのイミグレのスタッフへの聞き取り等は非公式のものであり、また、事前の予告なく、状況が変わる可能性もありますので、3回目以降の陸路入国に関しては、自己責任にて、最新情報をご確認の上、十分ご注意ください。