TIME誌が運営する「Travel + Leisure」の”The Best Place to Travel in 2018″に、世界遺産の街ルアンパバンが選ばれました。
http://www.travelandleisure.com/trip-ideas/best-places-to-travel-in-2018#elephants-laos
これまでにも色々な雑誌や旅行関連サイトで、行きたい場所に選ばれてきたルアンパバンですが、2018年も、また欧米からの旅行者が増加するかもしれません。
確かにいつ行っても欧米からの観光客がいっぱいですし、最近では日本からの団体客も見かけます。
首都ビエンチャンは、観光資源がそれほど豊富ではないですが(私個人的には色々面白いと思いますが)、ルアンパバンは、寺院・王宮など歴史的な建造物だけでなく、滝や洞窟などの自然や織物・酒造りの村などの物質的な観光資源のみならず、朝の托鉢風景やナイトマーケットなどソフトな面での見所もあり、ラオスの観光業を牽引していると言ってもいいかもしれません。
宿泊施設も、リーゾナブルなゲストハウスからラグジュアリーなホテルまで揃っていますし、レストランやカフェも充実しており、短期間でも長期滞在でも楽しめます。
ところで、ラオスにはもう1つ世界遺産があるのをご存知でしょうか?
1995年に世界遺産になったルアンパバンの街に引き続き、2001年「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」が世界遺産になりました。
このワット・プーと関連古代遺跡群は、有名なカンボジアのアンコールワット遺跡よりも数百年も前のクメール遺跡と言われています。
このワット・プーがあるチャンパサック県の県都なのがパクセーです。
パクセーには国際空港があり、パクセーからワット・プーまでは車で4~50分ですので、ほとんどの観光客は、パクセーを拠点に観光をするため、観光客向けのゲストハウスやカフェがたくさんあります。
こちらの世界遺産は、世界遺産になる前は、あまり観光地化されていおらず、世界遺産になってからもなかなか観光地としての設備が整わなかったので、最近までは、それほどメジャーな観光地ではありませんでした。
私が2001年に行った時には、小さなチケット売り場の小屋がポツンとあるだけでも、だだっ広い土地の向こうに山があって、がんばって登ったら上に朽ち果てたような遺跡がある、という感じで、現在のようなチケット売り場や資料館、カート、カフェなどなく、観光客もほとんどいませんでした。
近頃、やっとワット・プー遺跡自体も観光地化し始めて、団体客も来るようになりましたが、まだまだ知られていないのが現状です。
ルアンパバンのように、様々な観光資源が複合的に近場でまとまっていて楽しめる、という訳ではないけれど、ワット・プー遺跡だけではなく、さらに南にあるコンパペーンの滝やシーパンドン、さらにパクセーの東にあるボラベン高原など、ラオス南部の主要な観光地をまとめて売り出せば、もっと魅力的な観光地になるのではないか、と思っています。
今後のラオス政府の観光振興の手腕に期待するとともに、どうすれば、ラオス南部の観光をもっと盛り上げられるかなあと日々考えている次第です。