日本の外務省から、19億4,000万円を限度とする無償資金協力「セタティラート病院及びチャンパサック県病院整備計画」に関する交換公文の署名が行われた旨の発表があり、ラオスの主要なメディアでも報道されました。
KPL: http://kpl.gov.la/En/Detail.aspx?id=31767
外務省: http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005636.html
ビエンチャンのセタティラート病院は、1999年からの日本のODAのプロジェクで建てられた、ビエンチャンの主要な病院の1つです。
当時は、建物も綺麗で、日本の専門家も配置され、非常に話題になりました。
ちなみに、2001年、デング熱に罹った時に、セタティラート病院で検査を受けたのを覚えています。
ちなみに、デング熱だと判明し、そのまま、ノンカイの病院に入院しました。
今回、このセタティラート病院のフォローアップと共に、ラオス南部の医療拠点として、チャンパサック県病院への支援も決まりました。
現在、「保健医療サービスの質改善プロジェクト」においても、病院に付属する保健短期大学に専門家が配置されており、ラオス政府として、チャンパサック県病院の改善への期待が感じられます。
正直、ラオスに住んでいて、ラオスの病院に行こうとは思いません。
何かあれば、すぐにタイに行こうと思っていますし、ラオスに住んでいる外国人の多くが、同じように考えていると思います。
ビエンチャンに住んでいた時でさえも、フレンチクリック以外、マホソット病院のインターナショナルでさえも、行こうとは思っていませんでした。
しかし、パクセーには、フレンチクリニックのように外国人が通えるような病院さえもありません。
チャンパサック病院の近くにあるインターナショナルクリニックは、タイ資本でかろうじて英語が通じていましたが、いつの間にかベトナム資本に変わっていて、英語さえも通じなくなってしまい、さらにはラオス語もまともに通じないので、もうベトナム人以外には、ほとんど意味なし。
一度だけ、健康診断のために、チャンパサック県病院に行ったことがあります。
一通りの健康診断で、58,000KIP(2017年7月時点)。
料金を支払うと、検尿用の容器とちゃんと袋に入った注射器を渡されます。
まずは問診。
診療室に入る→どこか悪いところないですか?→特には…→服の上から聴診器をあてる→問題ないですね。→サイン→終了。
次に耳の検査。
診療室に入る→ちゃんと聞こえますか?→はい、聞こえます。→はい、じゃあ問題ないですね。→サイン→終了。
次に目の検査。
診療室にも入らず、眼科の受付の窓口に問診表を提出→健康診断?→はい。→サイン→終了。
私の顔も見ず。問題ないか聞いてもくれない…
まあ、予想してたので想定内ですが、なんかもう、あんまり意味ないよね~、と思い始め…
次に採血と検尿と言われたんですけど。面倒臭いし。痛いのやだし。ぶっちゃけ、この人たちに注射針さされるの嫌だし…
ということで、ちょっと健康診断の受付のスタッフと交渉。
結果、100,000KIP渡して、全て終了ということで。
どういう仕組みか分からないけど、検尿と採血の結果も入った、ちゃんとした健康診断書をゲット。
まあ、これが現実です。
日系企業で働いている時にも、診断書提出すれば病欠を適用、ということになってたけど、診断書なんてみんな買ってるしね~、って言ってた。
でもまあ、お金払ってでも病欠したいなら、しょうがないよねー、って感じで。
ラオス南部の拠点病院でさえ、こんな感じ。
Pakse-Japan SME SEZのある、ちょっと郊外の病院なんて、気分悪いって病院行って、注射されて、その使用済みの注射器を、その辺のゴミ箱に、そのままポイだからね。
それでも、ローカルのラオス人は、当然こういう病院に行くし、頼ってさえいる。
やっぱり、なんとかならんもんか、と思います。
今後、もしパクセー周辺に日系企業が増えて、日本人の駐在員が増えるのなら、チャンパサック県病院に、入院施設なんて贅沢は言わないので、せめて、ちょっとした検査くらいは信頼出来る程度の水準になってくれると助かるのになあ、と思わずにはいられません。